都会に住みながら田舎を楽しむ方法 ~ 週末農業と二拠点生活のすすめ ~
都会で生活していると、ある日ふと「田舎で暮らすのもいいかもな」と感じる一瞬がありませんか。
単なる思い付き、でもだんだんそっちに考えが引き寄せられていって…。
しかし我に返って、現実的にやっぱり無理だなと感じる人は多いと思います。

田舎暮らしの魅力としてよく挙げられるのは、次のような点です。
•静かで自然に囲まれた暮らし
•食材が新鮮、しかも食の安全が確保しやすい
•家賃が都会に比べて安い
•人とのつながりが深く、助け合いの文化がある
一方で、現実的な課題もあります。
•仕事の選択肢が限られる
•移動手段が限られ、車が必須になる
•地域のコミュニティに馴染めるかわからない
•医療や教育環境が都市に比べて充実していない
田舎暮らしはしたいけれど、現実的な問題に不安になり、想像だけで断念していませんか?
もちろんやはり無理だったと最終的に判断するのは仕方ありません。ですが、何もせずに諦めるのはもったいない!少し行動を起こす勇気があれば、今と違う未来が待っているかもしれません。
週末農業という選択肢
田舎暮らしに興味があるものの、すぐに移住するのは難しい場合、まずは「週末農業」から始めてみるのがおススメ。週末農業とは、平日は都会で仕事をしながら、週末や休日に農業を体験するライフスタイルのことです。
週末農業のメリット
•自然と触れ合うことでリフレッシュできる
•農作業を具体的に、しかも気軽に体験できる
•自分で作った新鮮野菜を通して食の大切さを学べる
•同じ興味を持つ人とつながりができる
例えば、都市部近郊では貸し農園が増えており、畑を借りて週末に通いで野菜を育てることも可能です。
また、農家が実施する農業体験や援農体験などでは、実際の農作業の一部を学ぶこともできるようになってきました。

二拠点生活で都会と田舎のいいとこどり
「移住するのはハードルが高いけれど、田舎の暮らしも楽しみたい」という場合、「二拠点生活」という選択肢もあります。二拠点生活とは、都市と地方の両方に住む拠点を持ち、ライフスタイルに応じて行き来する暮らし方のこと。
二拠点生活のパターン
1. 週末だけ田舎で過ごす
•都会での仕事を続けながら、週末は田舎の家で過ごす
•空き家を活用し、コストを抑えながら田舎時間を楽しむ
2.季節ごとに滞在する
•夏は涼しい田舎で、冬は都会で過ごすといったライフスタイル
•田舎での農作業や地域活動を行いながら、都会の仕事も続ける
3.リモートワークを活用する
•在宅勤務を活かし、仕事を続けながら地方に長期滞在する
•都会のオフィスに通う必要があるときだけ都市部に滞在する
二拠点生活は、都会と田舎の両方の良さを体験できるというまさに一挙両得!なプランではありますが、生活拠点を二つ持つということになるため、リモートワーク以外ではコストを考えて進めていく必要があります。田舎で暮らす頻度によっては、常用で借りたり購入したりせず安価な短期宿泊施設を利用したり、購入した家であれば自身が使用していない間を民泊で賃貸する、などの工夫でコストを抑えることができます。
農業体験を通じてリアルな田舎を知る

「田舎で農業をやってみたい」「移住を考えているが、どんな暮らしなのか知りたい」という場合、まずは農業体験に参加してみましょう。
農業体験では、実際に農家の仕事を体験しながら、田舎での暮らし方を知ることができるものがあります。

例えば、おむすビーズが開催した3月の農業体験では、
•春に向けた土づくりを体験
•定植した苗の様子を見学
•野菜農家・畜産農家の仕事のお手伝い
•地域の人との交流会
などを地域の方たちの協力を得てコーディネート。
上記体験を通じて「自分に合うのか」「どんなスタイルなら実現できそうか」を考えるための材料になったかと思います。ちなみに翌月4月から移住を決めた方もおられ(おむすビーズはじまって以来最速)、何がきっかけになるかわからないと実感した一幕も。
田舎暮らしや農業を始めるためのステップ
田舎での生活や農業に興味があっても、いきなり移住してその先でつまずくことにならないように、まずは段階的にステップを踏んでいくのが理想です(例外あり)。
農業体験や短期滞在でリアルな生活を知る
•週末農業や移住体験ツアーに参加し、自分に合うかどうか確かめる
•実際に移住した人、農業で生計を立てている人の話でイメージを膨らませる
二拠点生活を試してみる
•まずは短期滞在やシェアハウスを利用して、田舎での暮らしを試す
•二拠点をするのに適した地域を選別する
仕事や収入の確保を考える
•田舎での仕事の選択肢やリモートワークの可能性を検討する
•複数の選択肢を持つことが大事
住まいを確保する
•空き家活用やシェアハウスを利用し、無理のない形で住居を確保する
•Iターンなどと違って、知らない土地での住まいはまずは賃貸からはじめるのがおススメ
このように、無理なくステップを踏んでいくことで、理想と現実のギャップを埋めていきましょう。
自分に合った「田舎暮らし」が見えてくるかもしれませんよ。
まとめ

都会に住みながら田舎を楽しむ方法、田舎暮らしが自分に合っているか確かめる方法をご紹介してみました。
都会の便利さと田舎の豊かさ、その両方を楽しむ方法はいくつかあります。
しかしながら、都会の便利さを田舎に持っていく暮らしをしたい人、都会と同じように田舎で暮らすことに価値を感じない人、理想の田舎暮らしは人それぞれ。
いきなり移住するのではなく、まずは少しずつ田舎の暮らしを取り入れたり、やりたいことを試してみたり、住みたいと思う場所に短期間滞在してみたり。
そしてその過程で、自分にとって最適なライフスタイルを見つけること、それがいちばん大切です。
田舎暮らし体験・一次産業インターンシップなら
ゼロから始める田舎暮らしサイトを運営している株式会社FPI地方創生事業部(通称:おむすビーズ)では年度ごとに短期の田舎暮らし体験・一次産業インターンシップを開催・運営しています