農業体験とは、都市で暮らす人や農業に興味を持つ人々などが、農家や農園を訪れ、植え付けや収穫、土づくりなどの作業を実際に体験することです。体験では、自然とのふれあいを楽しむだけでなく、普段何気なく口にしている食べ物のことを考えるきっかけになったりします。

過去に開催した田植え体験

農業体験をすることの効果

  • ・健康効果
    農業体験では、土いじりや収穫作業などが全身の筋肉を使う運動になり、特に有酸素運動として効果的です。また、新鮮な空気を吸いながらの作業は、心身のリフレッシュにもつながります。
  • ・食育の一環
    自分で収穫した野菜や果物を食べることで、普段食卓に並んでいる食べ物がどのように育ち届くのかを理解し、食べ物のありがたさを実感できます。特に子供たちにとっては、食育の一環として非常に有益です。食への関心と感謝の気持ちが育まれます。
  • ・自然とのふれあい
    自然の中で過ごす時間は、ストレス解消やリラクゼーション効果があります。日常の喧騒から離れ、季節の変化を感じながらの作業は、四季折々の美しさを再発見する機会になります。

農業を体験する方法

観光農園

観光農園とは、収穫体験ができる農園(農家さん)のことを意味します。農園の一部を観光農園化していたり、観光農園で専業化しているところもあります。いちご狩り・ぶどう狩り・さつまいも掘り、と言った方がわかりやすいかもしれませんね。〇〇狩りバスツアーなどもあり、農業を体験しているという感覚はもはやないかもしれませんが、これらもれっきとした農業体験です。


農業体験

お試し農のススメ(2015)

「農業を試してみたい」という方向けの体験で、日帰りで有料のものが多く、楽しめる要素を入れつつ農業の初歩的なところを体験させてくれます。こちらは過去に弊社が開催した農業体験イベント時の写真です。午後からはバーベキューを楽しんだり、ピザを焼いたりなど、まずは参加者の方たちに、農業に親しんでもらおうという取り組みです。


援農ボランティア

農業16期

繁忙期に人手が足りない農家さんをボランティアでお手伝いする活動です。草引きや種まき、収穫後の片づけなど、より農家さんに近い農業を体験することができます。ボランティアなのでそれほど難しい作業はなく、単純作業を頼まれることが多いですが、行きたいときにやりたい作目を選んで体験できる気軽さと、農作業でリフレッシュをしたいという人たちと人手不足の農家さんがうまくマッチングしている活動です。


農業短期就業体験(農業インターンシップ)

農林業4期

こちらは本格的な農業を学びたい人向けのものになります。数日から数週間にわたり、実際の農業の現場で日々の作業を体験することができます。寮があるところもありますが、農家さん宅に住み込みだったり、研修農場の近くの宿泊施設から通いになったりすることもありますので、条件などをしっかり確認して参加するようにしてくださいね。基本は無給ですが、その分、技術を学べる(そのために農家さんが時間を割いてくれる)ところがアルバイトやボランティアとの違いです。


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農業体験に参加する際の準備

おむすビーズ元スタッフ

服装と持ち物

農業体験に参加する際は、動きやすく汚れてもよい服装を選びましょう。基本は長袖・長ズボン。長靴や軍手を貸してくれるところもありますが、できるだけ持参しましょう。夏の時期の帽子と水分は必須です。ほかにも虫除けスプレー、汗を拭くタオルなども忘れずに。

事前の情報収集と計画

前日までに集合場所への行程、雨の場合の対応、担当者への連絡先などを確認しておきましょう。また、援農ボランティアや単発の農業体験の場合は、別途保険加入が必要であったり、お弁当は持参であったりということもあります。参加要項はよく確認しておきましょう。
そしてなにより、自身の体調をしっかり整えて参加しましょう!


農業の体験でできることとは?

農業には、いろいろな農家さんがあります。農園内でひとつの作物や果物を生産している場合は、その季節ごとの作業を手伝うことになります。同じ作業を1日やっても終わらないことはざらです。
筆者はトマトの誘引作業を手伝ったことがありますが、ビニールハウスの最後の苗までが距離よりもはるか遠くに感じたものでした。また誘引が終われば脇芽を取ったり、追肥をしたりと果てしなく続く地味な単純作業を繰り返して、あのおいしいトマトが食卓にあがるということに感動する、ここまでが農業体験です!
さて、先ほど「誘引(ゆういん)」という言葉も出てきましたが、いくつか農作業の主な作業を紹介してみます。

育苗(いくびょう)

農業4期

種を直接畑に蒔くのではなく、セルトレイやポットなどで発芽させて、ある程度苗を育てることを言います。種の大きさにもよりますが、小さな種をピンセットで土の上に置いていく作業などもその一例です。丈夫な苗を選別できたり、温度管理がしやすいと言った利点があります。そして同じように生長した苗を植え付け、同時期に同じ作業ができるようにすることで管理を楽にするためにも育苗は行われています


誘引(ゆういん)

農業19期

育ってきた苗を支柱に紐などを使って固定する作業です。誘引をすると、苗を伸ばしたい方向へ導くことができ、形を整えることができます。はじめに行う誘引は、まだ苗が小さいため、苗のどの場所を紐で引っかけて、どれくらいの強さで引っ張るか、などしっかり説明を聞いて作業してくださいね。


草引き(くさひき)

農林業3期

草取り、草むしりとも言います。農家さんではとても助かると言ってもらえる作業です!抜いてはいけないものと、踏んではいけない場所を確認して作業をはじめましょう。しゃがんでの作業になることが多いため、きつく感じるかもしれませんが、振り返るとやった作業がすべて見えるため、達成感と爽快感は格別です。


マルチング

農業20期

畑の土の表面を、稲わらやポリエチレンのシートなどで覆う作業です。マルチングをする意味は、地温の調節や雑草抑制、土の跳ね返りや肥料の流出を防止する効果などがあります。農家ではシートのマルチングが一般的で、畝などにマルチングする場合は、植え付けする場所に穴を開ける作業も必要です。
(最近は、はじめから穴を開けてあるシートも販売しているそうです)


まとめ

農業体験は、健康、食育、ストレス解消など、たくさんのメリットがあります。いちご狩りなどの観光農園が楽しかった、もっといろいろやってみたい、と思ったら…農業研修プログラムやボランティア活動など、その他の農業体験へも、ぜひ一度参加してみてください。

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