持続可能な未来へ!一次産業インターンシップの魅力と意義
インターンシップは、学生や若手が実務経験を積むための重要なステップです。将来的な就職活動に向けた準備をすることができ、社会に出る前に自身の能力や適性を確認する場としても役立ちます。
インターンシップと聞くと企業で行うイメージがあると思いますが、最近では一次産業、農業インターンシップや林業インターンシップなども、選択肢として選べるようになってきました。
ゼロから始める田舎暮らしのインターンシップ
この「ゼロから始める田舎暮らし」内でも紹介、募集しているインターンシップも一次産業です。
おむすビーズが農業インターンシップをはじめて開催したのは2013年、当初は同じ作業場で3週間の就業体験という内容でした。現在は全国的に農業法人などが本腰を入れてインターンシップ生を受け入れるようになり、それらとは差別化を図るためにも、一次産業や田舎暮らしの「考えるきっかけ作り」という立ち位置でのインターンシップへと変化したのが、現在のおむすビーズのインターンシップです。
少し内容を紹介します。
農業インターンシップ
農業インターンの特徴と学べること
農業インターンシップは、まず開催時の季節によってできることが変わります。開催場所が高知県ということもあり、春は山菜、夏はトマトやパプリカ、秋はゆず…などが代表的です。
農業でいちばん人手がいるのは収穫期です。ではそれ以外の時期は…?農業インターンシップ・農業体験では、収穫までに行っている(もしくは収穫後に行っている)多すぎるタスクの一部を学ぶことができます。
学べること
・農家の働き方・タイムスケジュール
・農業の楽しみ
・作物の過程や販路
農業インターンシップのメリット
- 自分の体力と適正発見:農業は、同じ作業を繰り返す単純作業が多く、それを楽しいと思うかの価値観は人それぞれです。また現在の体力でどこまでできるかを見極めることも大切です。
- 農家さんの考え方を知る:個人農家さんはそれぞれのやり方、考え方があります。そこに行きつく過程など多くを学び取るチャンスです。
- コミュニティとのつながり:道行く子供に挨拶されたり、食堂で隣りに座った地元の方に話しかけられたりと、濃厚なつながりの一部を体感できたりします。
農業インターンシップは、単に農作業を体験するだけではありません。
天候や気温、害虫など毎年違うストレスに遭いつつも、試行錯誤を繰り返している農家さんの物語を知ったり、大変だと言われる農作業への自身の適性を見出すことができたりと、これからの人生の視野を広げることができる体験です。
林業インターンシップ
林業インターンの特徴と学べること
林業インターンシップは、少し縁遠かった日本の森林の現状に触れる機会です。健康な森林とはどういうものか、そのために必要なこととは。
そして「林業」という側面では、利益を出せる木の伐採方法やその技術などを学びます。チェーンソー講習修了証も期間中(6泊7日のインターンシップ)に取得します。
学べること
・木の基本の伐採技術
・林業機械の種類やチェーンソーの手入れ方法
・森林管理の基礎
林業インターンシップのメリット
- 技術の取得と安全の基本:期間中にチェーンソーの安全講習を受講してから、実際に山で間伐体験ができます。安全に「林業」をするための基本をしっかり学びます。
- 林業経営について知れる:林業インターンシップ期間中に、数々の林業家さんに出会います。多角的に経営されている方、新たな販路を模索する方など刺激をもらえます。
- 林産物と副業としての林業:木材の値段が安く林業ではもうからないとの定説から、皆さん各々工夫して生活しています。「新しい林業」について考えるきっかけをもらえるかも?
林業インターンシップを経験することで、これから山や森林を目にする際、その見方が変わっていることに気が付くと思います。今まで見えなかったものが見えるようになる、そんな感覚です。
そして何よりも山で働くことが「楽しい」ということを実感してもらえると思います。
インターンシップ期間中の暮らし(スタッフより)
農業や林業のインターンシップでは、参加者とスタッフが同じ宿舎で寝泊まりして生活します。宿舎はどちらも小学校を改修した宿泊施設を利用、広い台所がありますので皆で分担して自炊生活です。研修が終わってから、スーパーで買い出し(だいたいそこで話し合って夕食のメニューを決めます)、夕食。
初日が過ぎると「じゃあお風呂のお湯入れてくる」や「お米洗っとく」など担当が決まってくるのも不思議ですが、その暮らしの中での異文化交流とも言うべき参加者同士の交流は、毎回見ていて楽しいものです。
休憩時間と休日
ずっと山で研修の日を除けば、お昼の休憩時などは皆さん思い思いに過ごしています。町を散策したり、図書館に行ったり、過去には町の美容院で髪をカットして帰ってきた参加者もおられました。1週間以上の日程のインターンシップでは休日も設けています。最近は、地域見学を企画することも多いですね。
部屋割り
宿泊施設は個室が3個と大部屋が1つ。男女比で、多い方が大部屋になります。インターンシップ運営に関わって8年目になりますが、女性が大部屋になったことは2回。これから先はわかりませんが…。
まとめ
農業インターンシップや林業インターンシップ、どちらも今までの人生にない、視野を広げる経験になることは間違いなしです。農業も林業も、私たちの生活になくてはならないものでありつつも、都心でスーパーやホームセンターを通して見てしまえばとても遠い距離にあります。
まずは「知る」ことからはじめてみませんか?
田舎暮らし体験・一次産業インターンシップなら
ゼロから始める田舎暮らしサイトを運営している株式会社FPI地方創生事業部(通称:おむすビーズ)では年度ごとに短期の田舎暮らし体験・一次産業インターンシップを開催・運営しています