農業の仕事の内容は?どんな種類があるの?
農業を仕事にする際に気をつけるべきこと!
農業を仕事にする中で得られるもの
どうすれば農業を仕事にできる?
農業で暮らすということ!お金の話

田舎暮らしの仕事といえば?まず「農業」と答える方が大半かと思います。
私たちが生きる上で必要な衣食住のうちの、食。

「自分で何かを作り出すことに興味がある。」
「自分のペースで仕事ができるかもしれない。」

という想いから、農業を仕事にしようと考えている方もいるでしょう。
しかし、「農業」と一口に言っても、

・農業って何をするの?
・農業を仕事にするときに特に気をつけることって?
・農業を仕事にするって結局どういうこと?
・農業って生活していけるの?

と様々な疑問が生まれるはず。そもそも農業をやる、と決めたとしても最初は何からはじめればいいのか。どんな方法があるのか。

この記事では、そんな農業を考える際に生まれる疑問について紹介していきたいと思います。

農業の仕事の内容は?どんな種類があるの?

育てる対象が「植物」か「動物」かによって「農業」は大きく2種類に分かれています。

耕種農業

耕種農業とは、田畑を耕して作物を栽培する農業の総称です。
主に
・野菜 ・果物・お米・穀物・お花
などの植物を育てる農業のことを指します。
その栽培の方法として、畑などの「露地栽培」とビニールハウスのような「施設栽培」があります。

畜産農業

主に植物を育む「耕種農業」に対して、「畜産農業」は動物を取り扱う農業となります。
牛舎をはじめとする施設で完全に育てる農家もあれば、野原に放牧して育てている農家、両方を併用している農家もあり、その形は様々です。
・肉牛
食用のお肉となる牛を育てます。主に「繁殖」と「肥育」があり、その両方を行っている農家もあれば、どちらかを専門で行っている農家もあります。
・酪農
牛やヤギなどを飼育し、飲用乳(牛乳など)を生産します。それらを加工・販売したり、観光牧場などを組み合わせているところもあります。
・養豚
食用のお肉になる豚を飼育します。内容によって「種豚」と「繁殖」と「肥育」の3つに分けられます。
・養鶏
鶏を飼育しています。卵を生産するための養鶏と、お肉を生産するための養鶏のどちらかを専門で行っている場合が多いです。また、牛や豚などと違って大規模経営が多いのもひとつの特徴です。

農業を仕事にする際に気をつけるべきこと!

農業を仕事にしたい!とは思っていても、実際にやってみると「なんか違うかも…」「結構しんどい…」などと考えて結局やめてしまう人もいます。

なぜ、そのような事になるのか?
それは、なぜ農業をやりたいのかを自分で整理できておらず、理想だけを追い求め、具体的なイメージを描けていないからです。
そうならないよう農業の良いところだけでは無く、辛いところや苦しいところについてもちゃんと調べておく必要があります。

・自分が農業に向いているのか?
・農業の辛いところに向き合えるのか?
・自分がなぜ農業をしたいのか?

じっくり考えてみましょう。


こんな人は向いてない

・肉体労働が嫌な人
農業は基本的に自分自身の体を動かすことが多い職業。自分の力で汗を流しながら働くのは気持ちの良いことですし、そもそもそれが嫌い!という方は農業には向いていません。
ただ、ずっと事務作業のような仕事についていて体力がない、ような場合は別です。はじめは辛くても、段々体を動かすコツがわかってくる、というのが経験者談です。

・創意工夫が苦手
例えば農業は、同じものを作るにしても、他の農家さんと全く同じようにしているのにうまくいかないこともあります。それは同じ種でも、土が違う、気候が違う、と思いもよらない自然との闘いであったりします。自分の決めたその土地をいかに有効利用できるかはその創意工夫によるものです。
マニュアルがないとできない、コントロールできない自然の力と共存できない、創意工夫を楽しめないという方には農業は向いていないでしょう。
もちろん全て自分で考えるのではなく、いろいろな農家さんのアドバイスを受けて自分なりの答えを出せればOKです。

農業を仕事にする中で得られるもの

食べ物への感謝

農業をする中で、一番に感じられるのは食べ物への感謝ではないでしょうか?
例えば、私たちの主食「お米」。スーパーで買えば、あとは研いで炊けば食べられる「白米」が手に入りますが、そこに至るまでには様々な過程と月日を経ています。

例えば、お米は以下の過程を経て白米になります。

・田起こし
・苗床づくり(種まき・育苗など)
・田んぼに水を引く
・代掻き
・田植え
・除草剤散布または草取り
・稲刈り
・脱穀
・精米

こうして見てみると、お米が食べられるようになるまでには、本当に多くの時間と労力が必要です。しかも、この間に稲の成長の様子を見ながら害虫や病気の予防、台風や夏の日照り、または日照不足への対応など、考えることは山積。これでも実はお米作りは他の野菜や果樹などと比べて比較的労力がかからない作物といわれていることに驚きです。
果樹に至っては、木が育ち実がなるまでに何年も費やしています。そしてやっと実った実が、自然災害でほぼ全滅…、などということも。

農業は「世の中の食べ物は当たり前に存在しているんじゃない。」ということに気づかせてくれるのです。

自分で食べ物を育て、生き抜く力

昨今では、多くの災害やウイルスの影響で物流に支障が出たり、品物がお店に並ばなかったりということをよく見かけます。

このように、お店で食べ物が手に入りにくい非常時には、自分自身で食べ物を作る農業の強さが発揮されます。
人は普段の生活において、買い物をして食べ物を手に入れるのが一般的ですが、いざ災害をはじめとした非常時となると日々の生活は一変します。

自分で食べ物を作り出せるのは、大きな強みとなるのです。

どうすれば農業を仕事にできる?

農業で仕事をすると言っても、どこから農業の仕事に就けばいいのでしょうか?
農業を仕事にする方法は大きく二つあります。

農業法人などに雇用されて働く

ひとつは農業を仕事としている法人や団体に就職することです。もちろん、個人農家さんでも手広く経営しているところでは社員を雇用しているところもあります。

具体的な探し方は、
・ハローワークを利用する
・新規就農センターを利用する
・就農セミナーに参加する(新・農業人フェアなど)

などの方法が一般的です。
自分での準備が必要ない分、面談や面接などの一般的な採用試験があります。

個人農家に転身

もうひとつは「農家」になることです。

農地があり、農機具があり、さらに技術があればすぐにでも営農は可能です。
しかし新たに農家になりたい場合に、なかなかすべてがそろって始めることはないでしょう。
どの地域で農業をするのか?
なにを作る農家になるのか?
農業法人に就職するよりも、より多くの情報収集が必要となります。

収入的には雇用されて働く方が安定しますし、そもそも農業自体の経費負担もありません。
技術も身に付くでしょう。ですが、自分のやりたいようにはできません。
逆に個人農家になれば、自分のすきなようにできる反面、収入は不安定です。

しかし、ちゃんと上記をカバーしてくれる制度も存在します。

個人農家になるための支援制度

例えば農の雇用事業を利用して、雇用就農で働きつつ独立就農を支援してくれる法人や個人農園、また個人農家では1年あたり最大150万円の支援が受けられる農業次世代人材投資資金、などが代表的です。

ほかにも、農業を仕事にするための道はあります。
・全国42都道府県に設置されている農業大学校(2年)へ進学
・農業の地域おこし協力隊へ応募
・後継者がいないなどの理由から続けられなくなった事業の引継ぎ

地域独自の支援策を打ち出している自治体もあります。
農地の無料貸与、独立時の祝い金、住宅支援。
まずはいろんな可能性を模索していきましょう。

農業で暮らすということ!お金の話

「農家になる」というと、なんだかのんびりしたイメージが浮かぶかもしれませんが、実際は「起業する」ことと同義です。
当然ながら起業資金が必要なのですが、「え、そんなにお金がかかるの?」と驚く方も。

まず新規で個人農家として生活していくためには、営農への支出(苗木や肥料、農薬などを買ったり、機械購入、それらメンテナンスの費用など)と、その間の生活費を考えて計画していく必要があります。
はじめて作物を出荷できるまで、農業での収入は0なのです。

では、新規就農者の方たちはどうやってお金を工面しているのでしょうか。

もともと貯蓄のある場合以外は、はじめは農業法人などで雇用されて働き、技術も学びながらお金を貯める、という方が多いようです。
お金を貯めつつ、自身の農業への適性もわかり、堅実な方法です。

では、具体的にどれくらいお金を貯めれば良いのでしょうか。
農地は賃貸として初期費用などを考えると1000万~1500万は必要と言われています。
もちろん農機具は中古にしてもっと低く抑えることも、作目によっては設備費用でさらに増えることもあります。

農業次世代投資資金を利用できると仮定しても、600万円程度は準備しておくと安心です。

とは言え、貯蓄0からはじめて、年間100万円を貯金できたとしても最短で6年かかることになります。これを長いと思うかは本人次第です。
例えばこの間にいろいろな作目を体験して自身のやる品目を探したり、いろんな農家さんのやり方を学ぶ期間に充てるなど、考え方ひとつで有意義な時間に。

まずは農業を体験してみよう!

ここまで農業を仕事にする上で、知って欲しいことをお伝えしてきました。
とはいえ、あらゆる準備をするうえで、「ほんとに大丈夫かな…?」と不安なままでは次の一歩も踏み出せずに終わってしまいます。

そうならないためにも、一度「農業の体験」をしてみることがおススメです!
様々な団体が農業のインターンシップや研修を行っていますので、まずは参加してみて、自分自身の体感で今後の進路を判断しましょう。

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