移住は人生の岐路!かもしれない
1.移住生活で得るもの!失うもの… |
2.移住を成功させる秘訣ってあるの? |
3.家族で移住!どんなもんだろう |
4.ちょっとまった~!まずは移住体験してみない? |
5.移住を決めたら準備すること! |
移住を夢見て思いつきで行動してしまうと、取り返しがつかない事態になるかもしれません。
移住はある意味『人生の岐路』と言えるから!
生活サイクルが一変し、今までとはまるで違う生活を強いられます。
それが望んだ形ならHappyでしょうが、「こんなはずじゃなかった…」と思ってしまったら、それ以降の移住生活は苦痛以外の何ものでもないでしょう。
そうならないために『移住』について、少し知識を得ておくことをおすすめします!
移住生活で得るもの!失うもの…
移住生活で得るものはたくさんありますが、それ以上に失うものもあるという現実を受け止めることが大切です。
都会暮らしで不自由・不便に感じたことが田舎ではクリアできるという場合、メリットと言える面はかなり大きいでしょう。
シングル移住なのか?ファミリー移住なのか?という点でも違ってくると思います。
一般的にメリットといわれる得るものとは…
・自然に触れる機会が多い
都会とは違い豊かな自然に触れられます。高いビルやマンションはなく、見渡す限り山や海、田んぼや畑といった景色が広がっています。
・産直食材が手に入る
移住先にもよりますが、新鮮な食材が簡単に手に入ります。
・通勤ラッシュがほとんどない
電車通勤で疲れ切っている人にとっては最大のメリットかもしれません。しかし、電車の本数も少なく不便さもあります。
・「移住者支援制度」などの利用が可能
地域によっては移住するとメリットが多い場合があります。移住支援プロジェクトなどを確認しましょう。
・家賃や土地が安い
都会と比べると信じられない金額で住める家がたくさんあります。都会の駐車場代で一軒家に住めることは当たり前のレベル!
・ご近所づきあい良好で食材GET!
農家を営んでいるご近所さんから野菜をもらえたり、米を安価で譲り受けることができます。
・待機児童が少ない
小さいお子さまがいる家庭なら大きなメリットといえるでしょう。田舎はまず待機している児童はいないと言ってもいいでしょう。
一般的なデメリット、失うもの…
・生活のクオリティ
田舎で暮らすということは最先端から退くと考えた方がいいでしょう。都会で当たり前に得られていたサービスが田舎では受けられないことが多く、不便に感じることも。
例えば出前。ピザもイタリアンも蕎麦さえも、出前の対象外エリアであることがほとんどです。
店は少なく、ネットで購入しても送料がかかる地域ということで高くつく可能性あり。
・医療機関が少ない
高度な医療からは遠ざかります。圧倒的に医療機関が少なく、合わない医者でも選択肢がないため仕方なく通うことになるでしょう。
・公共交通機関はあてにできない
電車やバスはないに等しいダイヤです。午前に1本、午後1本など交通の便はものすごく悪いです。
・車は必需品
車がないと生活できないため、持っていなければ買う必要性に迫られます。当然今までかからなかった費用がかさみ、家計は苦しくなるでしょう。
・車が基本となり、運動不足になる
すべて車で行動するので運動不足になります。意識して体を動かさなければ健康面やダイエット面でもリスクが高まるでしょう。
・プロパンガスが一般的
ガス代はプロパン一択、高くなります。
・浄化槽もバカにならない
水道代も下水道が整備されていない地域が多く、浄化槽で対応するため、高い費用がかかります。
・給料が安い
住居以外の生活コストは都会よりも値上がることが多いのに物価は高いため、生活にゆとりがもてないことが往々にしてあります。
・よそ者扱い
地域の集まりや行事には絶対参加を強いられるが、よそ者扱いを受け窮屈な思いをする可能性あり。
・濃厚な人づきあい
地域行事、消防団など強制的な勧誘があり、加入しなければ「村八分」決定!
・虫が多く、すべて巨大化!
虫嫌いな人にとっては最悪な居住環境といえるでしょう。寝るときは蚊帳がなくては恐ろしくて眠れません。小さいお子さまがいる家庭では、ムカデなどに刺されたら一大事ですから、虫対策は特に注意が必要です。
・カエルの声がうるさい
田舎ではカエルの大合唱で眠れないという話しも珍しくありません。
メリット・デメリットは人によって受け取り方が異なります。ある人にとってメリットと感じることが別のある人にとってはデメリットに感じることも…。
家族単位の移住であればなおさらのこと!まずはその辺をよく考えて行動するといいでしょう。
移住を成功させる秘訣ってあるの?
移住を成功させるために欠かせないポイントは「現実を知ること」です。
夢見がちで移住を始めても成功は程遠く、ストレスばかり溜まり都会へと帰っていくことになるでしょう。
移住生活は楽なものではないということ、大変だけど目標に向かって頑張りたいという人が成功します。
移住先に知り合いがいる、同じ目標を持った人がいるというのもモチベーションが上がり、頑張れる大きな要因となります。
参照:地方圏への移住等関連資料(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000354245.pdf
上記リストから、移住したい理由のトップ2は「出身地であること」「スローライフを実現したいから」という結果が出ています。
このことからも、特に目的がある訳ではなく移住を考える人が多いことがわかります。
出身地の場合は環境など体験済みであることから移住のリスクは少ないと考えられますが、スローライフを実現となると実際の生活でギャップを感じることが多いでしょう。
その結果、移住ライフは失敗につながる可能性も否定できません。
移住を成功させる秘訣=現実を知る!これに限ります。
家族で移住!どんなもんだろう
シングル移住以上に慎重に検討すべきは、家族で移住することです。
子ども連れで移住となれば保育所や学校の問題も出てきます。
家族それぞれのライフスタイルもある程度決まっていなければ、前は見えてきません。
パパは就農支援で農業!ママは?子どもの学校は?という具合にパパ一人だけ決まっていても実際の生活がある程度見えてこなければ移住は成功しないのです。
移住先から通学できる小学校を調べ、数年先に通うであろう高校までリサーチしておくべきでしょう。
不便は覚悟のうえという前提ではありますが、現実的に考えて対応可能かというところが重要です。
田舎は医療機関だけでなく、教育機関の選択肢も極端に少ない点がデメリットと言えます。
保育所など待機児童はいなくても、保育時間が短かったり、病児保育がなかったりで結局使えない…ということも少なくありません。
田舎特有のジジババ保育が蔓延しており、病気のときは祖父母が面倒を看てくれるのが一般化しているため、共働き世帯には厳しい面があるでしょう。
移住してから直面するであろうさまざまなパターンをシミュレーションしておくことで、大きな問題に発展することなく乗り越えていけます。
ちょっと待った~!まずは移住体験してみない?
移住を決めて実際行動に移すとなると…希望に満ちている反面、不安もあるでしょう。
家族の理解を得られていない場合も含め、移住体験をしてみるという方法があります。
全国の自治体で支援を行っていますが、支援内容はそれぞれです。
体験メニューも移住先により異なるため、事前に情報収集しておくといいでしょう。
一例として、市町村で提供する古民家などに住み、農作業や行事への参加を体験します。
期間も市町村によって異なりますが、1~4週間程度で体験メニューが組まれているようです。
移住してからのライフスタイルも想像しやすく、長い人生を過ごせる場所かどうか判断するためにも、ぜひ参加をおすすめします。
移住を決めたら準備すること!
移住の目的を持ち、移住先を決めたら具体的な準備に入りましょう!
無一文で移住することはまず不可能ですから、先立つものが必要です。
一般的には100万~300万円程度の貯えがあるといいですね。
車の免許はありますか?
もしないなら取得しておいた方がいいでしょう。
田舎は間違いなく車必須ですから、移住してから取得となると遠方の教習所に通うなど不便が生じます。
移住先で体験移住をしておくことも大切です。
実際に移住するまでの間に何回も足を運ぶくらいが丁度いいですね。
四季折々に見せる地域の環境を伺い、雨の日や雪の日など天気により違う表情を見せる町の光景を自分の目で見ておくことです。
これらの準備があると住んでからギャップに苦しむこともなくなるでしょう。
そして1~2年後には移住が実現できるよう、下準備を抜かりなく行うことが大切です。
その時がきたら、子どもの学校関係や住所変更など公的な手続きを済ませ、新たな移住生活をスタートさせましょう!
まとめ
移住を決断してからの準備は比較的スムーズに進むと思います。
何よりも大切なのはその前の段階ですから、移住について情報収集してデメリットを受け止めることができたなら、ほぼ確実にいい方向へ向かうといえるでしょう!
あとは移住・就農支援のプロに相談して、移住生活を成功させることだけです。