田舎暮らしの意外なメリット!?体験者に聞く都会を離れて発見した幸せ
近年、多くの人々が忙しい都市生活から離れ、のどかな田舎での生活に魅力を感じています。
日々の喧騒から逃れ、自然に囲まれた環境で心身ともにリフレッシュすることは、多くの人にとって理想的な生活の形となっています。
しかし、実際に田舎暮らしを始める前に、そのメリットをしっかりと理解しておくことが重要です。
この記事では、田舎暮らしの持つ数々のメリットを掘り下げていきます。
自然環境の恩恵、生活コストの削減、地域コミュニティとの密接な結びつきなど、田舎での生活がもたらす豊かな経験とは何か、そしてそれがなぜ現代人にとって魅力的なのかを詳しく見ていきましょう。
田舎暮らしに興味がある方、都会の生活に疑問を感じている方、または単にライフスタイルの変化を求めている方に向けて、新たな視点を提供します。

メリット1:自然環境の恩恵
田舎での生活の最大の魅力の一つは間違いなくその豊かな自然環境です。都市部では得られない、静かで平和な環境がここにはあります。
新鮮な空気と豊かな自然

田舎は、空気がきれいで新鮮です。都会の喧騒や汚染から離れ、清潔な空気を呼吸することで、健康を大きく改善することができます。また、山や川、広大な緑地など、自然に囲まれた環境は心の平和をもたらし、ストレスを軽減します。自然の中で過ごす時間は、身体だけでなく心にも良い影響を与え、日々の生活に活力を与えてくれます。
ストレスの少ない環境と健康への影響
田舎の生活は、ストレスが少なく、精神的な平穏を保ちやすいことが特徴です。自然の中での散歩、農作業、釣り、ハイキングなど、アウトドア活動に親しむことで、心身のストレスが軽減されます。自然との接触は、心理的なウェルビーイングを高め、日常生活の質を向上させることが科学的にも証明されています。
田舎での生活は、都市部に比べて圧倒的に静かで、夜も星がよく見えます。このような環境は、質の高い睡眠を促進し、全体的な生活の質を向上させるのに役立ちます。
メリット2:生活コストの削減
田舎暮らしは、都市生活に比べて一般的に生活コストを低く設定できるという大きな利点があります。家賃や不動産価格などは都市部と比べてはるかに安価であることを実感できるでしょう。そのほかの消耗品等についても都市部と違って工夫することで費用の面で多くのメリットを享受できます。
住宅コストの比較
都市部に比べて、田舎の住宅コストは格段に低い傾向にあります。広い土地や家をより手頃な価格で購入または賃借することができ、広い空間での生活が可能になります。このような住環境は、家族やペットとの時間をさらに楽しむことができ、プライベートな空間を広く持てるという利点もあります。
日常生活の経済的な利点
田舎では、日常生活に関わる多くのコストが自身の選択次第で低くすることができます。食費は地元の新鮮で安価な農産物を直接購入したり、水道は山の水を利用、薪でお風呂を沸かすなど、生活費用を安くするために工夫できることが多くあります。都市部では高額な駐車料金も、借りる住宅に付随していることがほとんどなので0円です。

都会と同じように暮らしたいとなれば、田舎暮らしでもコストはあまり変わらないかもしれません。
しかし田舎を満喫するうえで、趣味や余暇活動が生活コストの削減と連動しているとなればどうでしょうか。
考え方次第でいくらでも生活コストを低く設定できるのは、田舎暮らしの大きなメリットです。
メリット3:コミュニティとの結びつき
田舎での生活は、地域社会との強い結びつきを持つことができるという大きな利点があります。このような結びつきは、人々の生活に深い充実感と安心感をもたらします。
地域社会との強い結びつき
田舎では、近隣住民との関係が密接で、お互いを支え合う文化が根強く存在します。共同作業、地域行事、祭りなど、コミュニティを形成する活動は、住民同士の絆を強化し、居住者に安定した社会的支援網を提供します。このような強いコミュニティの存在は、孤独感の軽減、精神的なサポート、世代間のつながりなど、精神的な健康にも良い影響を与えます。
安全性と子育ての環境
田舎のコミュニティは、一般的に安全で、子どもたちが外で自由に遊べる環境が整っています。地域住民同士がお互いを知り、見守る文化があるため犯罪率が低く、子供たちが安心して育つことができる環境です。また、地域の子どもたちは自然の中で育つことが多く、身体的、精神的な成長に良い影響を与えると言われています。
地域社会との結びつきは、田舎暮らしの大きな魅力の一つであり、多くの人々が都市部では得られない満足感を田舎で見つけています。コミュニティの一員として受け入れられ、支え合う生活は、人生に大きな価値をもたらします。

田舎暮らしの実例紹介
多くの人々が都市生活から田舎への移住を選択し、新しい生活スタイルに幸せを見出しています。
ここでは、実際に田舎で生活している人々の体験談を紹介し、彼らがどのように田舎暮らしを楽しんでいるのかを見ていきます。
【田舎暮らし体験者の声】総合電機メーカーから林業の道へ。久松修平さんの挑戦
移住のきっかけ:都市生活から自然と共に生きる選択へ
久松修平さん(以下、久松さん)は、もともと大阪で総合電機メーカーに勤務し、営業として行政向けに情報処理システムの販売やアプリ・ソフトウェアの提案を行っていました。しかし、仕事量の多さから泊まり込みで働くことも珍しくなく、「成果報酬が見合わない」という感覚が徐々に募っていったと言います。
そんな中で、移住を意識し始めたきっかけはインターネット検索。移住関連のイベントやブログに目を通す中で「高知」という場所に出会い、3週間の農業インターンシップを経て、高知での林業インターンにも参加。そこで林業の魅力を知り、本格的に移住を決意しました。
林業への転身と新たな挑戦
移住後は、地域おこし協力隊として林業振興員を務め、その後は自営の林業家として活動を開始。現在は以下のような多岐にわたる事業を展開しています。
•自身の山林施業(皆伐、間伐、下刈り、植付け、獣害ネット張り)
•製材業
•林業機械の貸し出しを通じた地域の小規模林業家の支援
•キャンプ場の運営管理
•林産物の出荷(ウラジロガシ、クロモジ、アセビなど)
•地域の里山整備(草刈り、道刈り)
久松さんの一日は、夏場であれば早朝4時起床、午前中は草刈りや田んぼの世話、冬場には林業の本格シーズンに合わせて伐採や出荷作業を行うなど、自然のリズムに合わせた生活スタイルです。
「地域を元気にする林業」を目指して
久松さんは、林業を通じて地域活性化に力を入れています。「林業は地域と密接に関わる仕事。地域が元気になれば、自分の仕事にもプラスになる」という考えのもと、合同会社やLLPの設立を通じて林業家の支援や地域整備に取り組んでいます。
また、現在注目しているのが「造林業」。嶺北地域の気候に適した広葉樹、特に需要が高いウラジロガシの山づくりに挑戦しており、林業の経験者や興味のある人々とともに事業を進めていきたいと語ります。
自由な働き方と新たな可能性
移住後の収入は、以前の会社勤めと比較して減少したようにも思えますが、久松さんは「自由な時間の使い方や経費を考えると、むしろ増えている感覚がある」と言います。
林業家としての自立と同時に、地域との深い関わりの中で新たな価値を生み出し続けています。
林業を軸にした地域づくり
久松さんのストーリーは、都市生活に疲れを感じている方、自然の中で生きる可能性を模索している方にとって、大きな示唆を与えてくれるのではないでしょうか。
「林業の転職サイトがあれば需要があるのでは?」と語る久松さん。
その言葉には、これからの林業と地域の未来に対する希望と熱意が込められています。
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田舎暮らしを始めるためのステップ
田舎への移住を考えているなら、以下のステップを踏むことをお勧めします。
自身の希望をまとめる | とにかくいちばん重視する希望(仕事・住居・環境等)を決める ※そうすることで移住先のピックアップが容易になります |
移住先の選定 | 興味のある地域をリストアップし、それぞれの地域の生活環境、コミュニティ、サービスを調査 |
訪問と体験 | 実際に移住を考えている地域を訪れ、地元の人々と交流し、環境を体験 |
移住支援サービスの利用 | これらのサービスを利用して、住宅や仕事、地域の情報を得る ※多くの地域では移住者を支援するためのサービスが用意されています |
計画と準備 | 移住にあたっての計画を立て、必要な準備を行う (住宅の確保、仕事の手配、地域社会への参加などを含む) |
田舎暮らしを始めるために、まだまだ考えることはありますが、簡単にまとめるとこの5つとなります。
これらのステップを踏むことで、スムーズな移住と新しい生活への道が開けます。
補足となりますが、一緒に移住する家族がいるのであれば、いちばん初めに着手するのはそこの意思疎通。家族の理解は不可欠です。
まとめ
この記事では、田舎暮らしのメリットの一部を探求しました。
自然環境の恩恵、生活コストの削減、そして地域コミュニティとの強い結びつきは、田舎での生活が提供する主な利点です。
しかし、移住は大きな一歩ですので、事前の準備と計画が大切です。地域を訪れ、地元の人々との交流を通じて、その土地の生活スタイルを理解し、自分に合った場所を見つけることが重要です。
田舎暮らしを始めるための一歩として、移住支援サービスや各自治体の移住ポータルサイト、移住イベントなどでまずは情報収集からはじめましょう。
あなたが求める平和で充実した生活が、田舎にあるかもしれません。
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