島型インターンシップ1期参加者の感想文です。
第17期おむすビーズインターンシップ 研修報告
20代女性 Aさん
今回の隠岐の島での5日間の研修は素晴らしい体験でした。
行く前私はとても不安だったけれど、一緒に研修に参加する仲間や島で私たちを迎えて下さった方たちが皆、善い人たちばかりで隠岐での日々をとてもおだやかな気持ちで過ごすことができました。森や海、さわやかな風、隠岐の島の自然はすばらしく、そこで育まれる食べ物も絶品でした。カキ、アワビ、サザエ…あんなにおいしい海産物を食べたのは産まれて初めてでした。ごちそうを食べながら島の人たちや研修の人たちと話をするのは至福の時でした。
隠岐の島の歴史や産物を通じて私の中の視野も広がったと思います。特に古代の隠岐の話はとても興味深く、もっと知りたいと思います。体験でもらった黒曜石は私の宝物の一つになりました。
美しい海、山、神社、民謡、水仙の花、古民家、おいしい海の幸、お祭り、たくさんのものと出会えた隠岐の島に行って本当によかった。
こんな機会を下さったおむすびーずさんに感謝です。そしてもちろん今日の旅で出会った皆さまにも。ありがとうございました。
第1期 隠岐の島暮らしのインターンシップ感想文
20代女性 Bさん
今回私は、ゆるく時給を楽しむ暮らし実現に向けて、島の暮らしというものに一度触れてみたい、天野さんが惹かれた隠岐の島に行ってみたいという想いから第1期隠岐の島暮らしのインターンシップに参加しました。研修を終えて、隠岐の島ならではの自然・人・文化が魅力的で興味深く、たのしく暮らせそうだと感じました。研修中の各体験で感じたことを描いていきたいと思います。
まず自然について、初日のジオパークのガイドでぐっとつかまれました。隠岐の島の成り立ちや生態系、特異性を宇宙規模でダイナミックに、かつ暮らしに密接した情報も含めて話して下さり、とてもおもしろかったです。また、ガイドの仕事や養成講座についても聞けて良かったです。
人について、UIJターンを含めて地元の方を直接知る、つながる機会をたくさん作って頂いたことはとても大きかったです。愛の橋商店街での交流会では、UIJターンの方の暮らし方や想いを聴けたし、月明りカフェ様や京見屋分店様は、人・情報・モノをつなげ、コミュニティスペースなど新たな取り組みを始めていて、おしゃれでおもしろく心強いと思いました。津戸の祭りのなおらいでは、ほぼ自給自足で生活する方がいつでも教えてあげると言って下さったり、採れたものを分け合う心を話してくれたり、若い世代の島出身の方が感じていることを聴けてうれしかったです。お会いした行政の方も、共に模索し、外者の意見も尊重しようとしてくれるお気持ちを感じました。総じて明るく温かく歓待して頂き非常に有難かったです。延泊中に山登りなど様々体験できたのも地元の方の助けあっての事です。研修先の農業加工業の現場でも、とてもやさしく教えて頂きました。
藤田農園様のところは、作業所や農場をきちんときれいにされていて丁寧さが素敵、そしてお2人の雰囲気が大好きです。機会を駆使する規模の農業や、田畑を使う人が大幅に減少している現状を知ることができて良かったですが、個人的には小規模多品種生産の所も見てみたいです。
和田水産様にて、海の仕事はほぼ初体験で船上のスピード感や緊張感が新鮮でした。陸仕事の無心でやる感じが好きです。出荷までの工程の多さに驚きイワガキの価値観が変わりました。卸値にもびっくり。しかし何よりおいしい!人生で一番おいしいカキでした。また、あんなふうに海藻や虫と共生していると初めて知り、カキの生態が気になりました。
八幡黒曜石店様では、加工はもちろん、工場も面白かったです。「これは何?」な装置やモノや工夫がたくさんあって興奮しました。八幡様も研究者で、次世代育成のシステムづくりをされていて大変興味深いです。
文化について、印象深かったのは祭りと民謡、神社の多さとおすそ分けの習慣です。祭りと民謡はエキゾチックで新鮮かつ何故か懐かしい、変化しつつも時を超えて残っている美しさを感じました。祭りで神社が活用され、皆で自然と掃除している様子や、和服がきちんと着られて活躍する様子、秘められた部分があるのもとても魅力的です。ここまでのレベルで現在も暮らしの中に残っているのは貴重なのでは。民謡や踊りを披露してくれた女の子は、物怖じせず誇りを持ち力強い大きな声で歌い上げていて子どもの可能性に驚き尊敬し心動かされました。みんな素直にかっこいい!現金収入の手段も何かとある一方で、おすそ分けの習慣が根付いているのも強いと思います。最近小商いに興味があるのですが、島の方は現金を介さずともお互いやりとりしていらっしゃる。私は特に布系の手仕事に興味があるのでそういったことをしている人がいるのか、また、島外とのやりとりで小商いをしている方がいるのか知りたいです。
島の暮らしは独自にのこっている貴重なものがあり、海も山も近くてコンパクトに凝縮されているところが魅力に感じました。中でも隠岐の島はほかにない特異な自然から成り、地元の方が「ちょうどいい位置にちょうどいい大きさ・かたちで在る珍しい島である」と言っていました。その希有さを知って伝えようとしている人がいることも大変魅力的で、自分にとって楽しい暮らしをつくる候補地として有力だと感じました。
隠岐の島インターンシップに参加して
30代女性 Cさん
今回、「新農業人フェア」でおむすビーズさんに声を掛けていただいた事がきっかけで隠岐の島インターンシップに参加させていただきました。初めて農業や漁業などの体験をして今まで知らない世界を見ることができました。ほんの一部ではありますが、実際に体験をして農作業とはどのようなものなのかを学ぶことができました。牡蠣の加工体験をさせていただき貴重な経験となりました。現場を見て生産者さんの思いが色々聞けて良かったです。今まで何気なく食べていた物が大切に育てられていることを知り感謝の気持ちでいっぱいです。黒曜石の加工体験では、八幡さんの貴重なお話を聞けることが出来ました。黒曜石と隠岐の島の自然を大切に思っている姿に感動しました。今回一番印象に残った出来事は、津戸地区のお祭りです。歴史のある地域のお祭りを見て、地域の伝統を大切に守って誇りを持って参加している姿に感動しました。移住者の方との交流や地元の方との交流もありどの方々も温かく受け入れてくれて感謝の気持ちでいっぱいです。役場の人のお話や地域おこし協力隊の方のお話も聞けて隠岐の島での取り組みなど学ぶことが出来ました。隠岐の島が地域活性する為色々な活動をしていて熱い思いが伝わりました。今回のインターンシップに参加する前は隠岐の島の事をあまり知りませんでした。隠岐の島で過ごした5日間で伝統文化や歴史、豊かな自然がある事を知ることが出来て良かったです。短い期間なので移住して実際住むとなればまた違うと思いますがインターンシップに参加したことで地域の暮らしを少しでも知れて良かったです。多くの人に、隠岐の島の魅力を伝えて行きたいと思います。豊かな自然と人々の温かさに触れて充実した素晴らしい5日間となりました。隠岐の島が大好きになったのでまた、訪れたいと思います。
第1期インターンシップ研修報告
30代女性 Dさん
昨年からずっと気になっていた隠岐の島。今回、ご縁でこのインターンシップに参加させて頂いたが、正直、海外ほどに未知の世界。初日からいきなり見せつけられた。シビれるほどかっこよい民謡。母が弾く三味線の音色に誘われるように様々な気配が集まり、少女が唄いだすと彼女に祖先が神々が重なっているように感じられた。すべてのものとしっかり繋がった彼女の歌声は美しく聴くものを一瞬に虜にさせるエネルギーの塊だった。その場を一気に包み込む空気は今もはっきりと覚えている。そして、その後参加させて頂いた百手的神事では朝から風がざわつき、時折強く吹いては、ここでもまた遠くはるかな時空を超えて何やら集まっている気配。2人の役主が見せるゆったりとした独特の所作は何世代も変わらないという。偶然20年前の映像を見せて頂く機会があり、確かに変わっていなかった。彼らにもまた民謡を唄う少女のように神々が、先代の役主達が重なり、凛とした姿が美しく、見る者を魅了した。土地と繋がるということ、その一部であること、それは本当に豊かなことだと思う。
東京でも下町に生まれ育った私は、幼い頃、七五三や、節分、祭、初詣という行事毎だけでなく日々何かあった時に立ち寄った時の神社の空気感のようなものを思い出していた。今は離れているけれど、繋がっていたものをたぐり寄せ、再びつながりを感じる時、それは大きな安心感をもたらすとともに、心を緩め、自分自身と繋がった。久しぶりに自分の奥のほうにあった想いがじんわりと思い出された。今回は海に入ることはなかったけれど、ふとあいた時間に海を眺めていると、気持ちが清々しかった。誰かが言ってくれたように、「いいんだよ」と言ってもらえたような気がした。また訪れたいと思う。今度はもう少しじっくり味わいたい。
第1期インターンシップ研修報告
40代男性 Eさん
「穏やかに楽しかった」が率直な気持ちです。
参加する前は島に対する好奇心だけはありましたが、島の人との関わりを通じて少しずつ心が落ち着いていくような感覚になりました。
農作業を通して、島の豊かな稲作の歴史や作物を育てる長閑な暮らしを肌で感じられました。予想以上の大型機械で大規模な稲作をしていることにも驚きました。農業を次世代に受け継いでいくことの難しさや現実は日本の他の地域と同じですが、その穏やかな時間の中で「自然に身を任せよう」という島の人達の人間性に心を洗われるような思いです。
カキ養殖ゃ漁業に従事している関わりや体験を通して、豊かな海の恵みと共に生きている島のエネルギーを感じました。天候に左右される漁業の大変さも、海という自然と共に生きているという本来の人間の姿がとてもカッコよく見えました。あれほど大きなアワビやカキを見たことは無かったので衝撃的でした。そしてその味も。
祭りに参加して、その文化の継承の重要性と現実も目の当たりにしました。厳かな女人禁制の儀式や弓矢を放つ役主を指導する師匠連の厳しい目、その練習風景にも歴史を感じました。地区の人たちの祭りに対する想いも話を聞かせてもらう中で知ることができて貴重な体験をさせてもらっていることに感動しました。集落の人達が豊かに仲良く生きる為に大変だけど「毎年行う」と決めたエピソードはとても美しいと感じました。
移住者の方々にもお話が聞くことができて、仕事や人間関係の楽しさや難しさも詳しく聞くことができたことで、さらに島が魅力的に現実的に見ることができるようになりました。「島に来たらどうにかなる」という言葉が印象的でした。「骨を埋める覚悟」と考えずに「豊かな人間性に触れていたい」「自分らしくいられる場所に遊びに来る」という捉え方をすればとても身近に感じます。
黒曜石の体験を通して、島の地質学的な成り立ちや日本の歴史を知ることができました。そしてその豊富な知識や経験を語る言葉に島の魅力と “ 底力のマグマ”のようなものが見えました。その火山活動はもうじき噴火して、日本の未来が明るく元気になるようなイメージの物です。もっと詳しくお話が聞けたら楽しいだろうなぁと思いました。忙しそうな黒曜石グッズのお手伝いがアルバイトに務まるのであれば、期間限定でもお世話になりたいと本気で思いました。
「また祭りに参加したい」と本当に思っています。そして今回できなかった魚釣りもしてみたいです。一緒に卓球をした島の少年たちとまた遊びたいと思います。仕事があるならまず3ヶ月くらいの短期バイトができたらいいなぁと思います。祭りに参加するためにスーツやネクタイを借りてお世話になった人やカキやアワビを食べさせてくれたキャラの濃い人たちにお礼を言いに再訪したいです。Iターンの人達が手掛けるゲストハウスやカフェがオープンするなら遊びにも来たいです。
最後に今回のインターンプログラムをコーディネートして頂いたスタッフの皆さんにも感謝しております。観光だけではここまで深く広く島の魅力に触れられる機会はないと思います。島の未来を考える地元の人たちとの信頼関係を築くことも大変だと思います。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
最後に個人的な事情を添えて終わります。私は体験学習の講師として生計を立てており、自然体験や仲間づくり、集団の中での個人の成長を促すプログラムを提供しています。その中で「体験して共有すること」の大切さをヒシヒシと感じています。今回のインターンプログラムでは形は違えども、私が大切にしている事を体感することができたことが本当に嬉しかったです。今後とも何かお手伝いできる事や情報交換ができることを楽しみにしております。これからもよろしくお願いします。