お試し移住が12ポイント急増!参加者が語る「段階的田舎暮らし」成功の3ステップ
2024年の調査で驚くべきデータが明らかになりました。東京圏の若者の地方移住スタイルが大きく変化しており、従来の「完全移住」希望が12ポイント減少する一方で、「お試し短期移住」が12ポイント急増し、両者がほぼ並ぶ結果となったのです。
この変化は一体何を意味するのでしょうか?
そして、実際に「お試し移住」から田舎暮らしを実現した人たちは、どのような段階を踏んで成功にたどり着いたのでしょうか。
当サイトが6年間で実施してきた田舎暮らし体験プログラムの参加者データから、段階的アプローチの具体的な成功パターンをご紹介します。
急変する地方移住のトレンド:データが示す現実
「完全移住」離れが進む理由
トラストバンク地域創生ラボの2024年調査によると、東京圏の15-29歳の若者の地方暮らし希望スタイルに大きな変化が現れています。
| 移住スタイルの変化 (2023年~2024年比較) | ||
| 完全移住希望 | 47.5% → 35.5% | 12ポイント減 |
| お試し短期移住希望 | 22.1% → 34.1% | 12ポイント増 |
この数字から、「いきなり完全移住」してしまうことへの不安が「まずは体験してから」という慎重なアプローチに変換されていることが見て取れます。
多くの自治体が企画している【お試し移住体験ツアー】などが、そのきっかけになっていることも理由にあげられるかもしれません。
お試し移住への関心が高まる背景
国土交通省の2024年版首都圏白書でも、東京圏20代の44.8%が地方移住に関心を示している一方で、その半数近くが「仕事や収入」への懸念を抱いていることが明らかになっています。
| 地方移住の主な障壁(上位3位) | |
| 1位 | 「交通の便」(61.6%) |
| 2位 | 「働き先の有無」(37.2%) |
| 3位 | 「金銭面」(26.7%) |
田舎暮らしへの憧れは強いものの、現実的な不安を解消するために「移住体験」を選ぶ人が急増しているのです。
段階的アプローチの成功事例:参加者の生の声から
当サイトの6年間のデータ分析からも、この「段階的アプローチ」の有効性が明確に現れています。特に印象的なのが、複数回参加者の満足度と移住実現率の高さです。
過去のおむすビーズインターンシップ
成功事例:25歳男性/3回参加で移住決意

■中村さん(25歳男性・大阪府)の段階的アプローチ
1回目(情報収集段階):田舎暮らしのきっかけとして体験、自分の適性を知る
2回目(比較検討段階):1回目に感じた具体的な課題と魅力を整理
3回目(決断準備段階):長期滞在で横のつながりと移住への確信を深める
参加のきっかけは「進路を決める経験として農業を体験してみたい」というものでしたが、2泊3日の短い期間の中で「地域の方との交流会が楽しくてもう1回やりたい」というくらい農業体験という目的だけでなく田舎暮らしそのものにも魅力を感じていました。お試し移住の理想的なモデルケースです。
2回目はまた別の一次産業の体験、3回目は3週間と長期滞在を経て、移住を決断するに至りました。
成功事例:53歳男性/2回参加で移住決意

■米良さん(53歳男性・大阪府)の段階的アプローチ
1回目(情報収集段階):林業への就業を検討、田舎暮らしと林業について実際に体験
2回目(比較検討段階):移住への検討、空き家見学
個別相談(決断準備段階):どのような形で林業と関わるか、各関係者と相談
仕事を退職して「林業」への就業検討をはじめ、2泊3日の林業体験へお申込みされたのですがあいにく定員いっぱい。6泊7日の林業インターンシップがはじめの体験となったのですが結果、「今回のインターンシップは、これから何度も研修に参加し情報を得ることを想定していた私にとって、林業の一連の流れを実際に体験できる、もっとも理想的な研修」と言うくらい、多くの情報が詰まった経験となったようです。その翌月には空き家見学を兼ねた2泊3日の農業体験にも参加し、林業地域おこし協力隊に応募。またその翌月に引越し、田舎暮らしを開始します。実に相談を受けてから3ヶ月で移住というおむすビーズインターンシップ最速の移住となりました。
成功事例:人生観や価値観が変わる体験
■住元さん(20歳女性・京都府)の価値観変化
「能登の災害ボランティアでチェーンソーを使っている場面を見ることが多くあり、林業インターンシップに申し込みました。今回の経験や出会いがこれから進む道を考える上できっと大切なものになると思います。」
■志賀さん(16歳女性・東京都)の人生観変化
「私は数カ月前まで大手の企業に勤めることが全てだと思っていました。地域交流や共同生活など絶対にできないと思っていたのにすごく楽しくて、あのとき勇気を出して参加して良かったと思っています。私は今回のインターンシップを通して今まで自分が見てきた世界とは全く違う世界があることを知りました。」
若い世代の場合、短期間でも強いインパクトを受けることが多く、進路選択に大きな影響を与えています。
人生の早い段階で、自分のこれからに多くの選択肢と可能性があるということを知るだけで、世界はまた違う見え方をするかもしれません。
おむすビーズインターンシップには学生さんも多く参加
段階的田舎暮らし成功の3ステップ
6年間の参加者データを分析して、最も有効な段階的アプローチをご紹介します。
ステップ1:体験・情報収集段階(1回目参加)
期間:2-3日の短期体験
目的:田舎暮らしの現実を知る
この段階で確認すべきポイント!
・実際の作業内容(農業・林業・畜産の現場体験)
・地域の人々との関係性
・生活インフラの実態
・自分の体力と適性
Cさん(19歳男性・埼玉県):動画などで見ていた時はもっと簡単そうに見えていたのですが、見るのと実際にやるのとでは全然違うということを実感できました。
ステップ2:深掘り・比較検討段階(2回目参加)
期間:1週間程度のインターンシップ
目的:具体的な課題と可能性を整理
この段階で深掘りすべきポイント!
・収入・経営の実態
・必要な技術・資格
・地域コミュニティとの関わり方
・家族への影響
Mさん(53歳男性・大阪府):やはり働く業種も大事ですが、働く環境が大切であり人と人とのつながりが重要であることをこのインターンシップで学びました。
ステップ3:実行準備・決断段階(3回目以降)
期間:季節をまたいだ複数回参加
目的:移住・転職への最終確認
この段階で固めるべき要素!
・具体的な移住時期
・収入確保の方法
・住居・生活基盤の準備
・地域での人脈構築
Iさん(47歳女性・兵庫県):林業就業には相当の不安を抱いており、ネットで経験談やその生活などを垣間見ることはできても、今回のように「大きな声では言えないけど実は」という話や、個人的な話のやり取り、実際に現場に入り半歩でも身を持って感じられたことは本当に貴重でした。
理想の古民家に出会うまで待つか、DIYを駆使するか
お試し移住で確認すべき5つの重要ポイント
段階的移住で必要な3ステップを実行中にぜひとも確認しておきたいポイントを書き出してみました。ぜひ参考にしてみてください。
1. 仕事・収入の現実性
確認項目:
・実際の収入モデル(月収・年収の実例)
・初期投資の必要額
・副業・兼業の可能性
・補助金・支援制度の活用方法
2. 地域コミュニティとの適合性
確認項目:
・地域行事への参加義務
・近所付き合いの濃密さ
・助け合いの文化
・新住民への受け入れ度
Gさん(21歳女性・大阪府):「特に人の温かさがすごいと感じた。」
3. 生活インフラの実用性
確認項目:
・交通アクセス(買い物・通院・緊急時)
・インターネット環境
・教育機関(子供がいる場合)
・医療機関の充実度
4. 自然環境・気候への適応
確認項目:
・四季を通じた気候変動
・自然災害のリスク
・虫・野生動物との共存
・冬季の生活条件
5. 家族・パートナーの理解
確認項目:
・配偶者・子供の移住への意向
・実家・友人との距離感
・教育・キャリアへの影響
・緊急時のサポート体制
パートナーやお子様がいる方はもとより、独身の方でも年齢が若いと親からの反対に合うこともあり、家族の理解・協力体制は必須です。
ペットとも相談しよう
失敗しないお試し移住の計画立て
お試し移住の計画も、つい休みを取りやすかったり、気候的に良い季節を選びがちですが、それでは偏った情報になりがち。なるべく多く暮らし情報を得るためには時期を分散するのがおススメです。
お試し移住の時期と期間など戦略的設定
■ 季節を考慮した参加時期
春(3-5月):農業の開始時期、新生活のイメージ
夏(6-8月):最も活動的な時期、地域イベント多数
秋(9-11月):収穫の実感、冬への準備状況
冬(12-2月):最も厳しい条件、暖房費・雪かき等
■ 参加期間の段階的延長
初回:2-3日(週末利用、気軽な体験)
2回目:1週間(平日含む、より現実的な体験)
3回目以降:2週間以上(季節またぎ、本格検討)
費用対効果の最大化
関東・関西圏で開催される移住フェアに参加すると、交通費補助やレンタカー代補助など、使える情報がもらえます。費用を抑えたいのであれば、まずは都会で相談からはじめるのもひとつの手段です。
■ 参加費用を抑える工夫
・複数プログラムの組み合わせ参加
・交通費補助制度の活用
・宿泊費込みプログラムの選択
・長期滞在割引の利用
■ 移住後の資金計画との連動
・体験中に具体的な生活費を算出
・移住準備資金の必要額を把握
・収入確保までの期間を想定
ここまでで、お試し移住の進め方とポイントはつかめましたでしょうか。
ではなぜお試し移住が有効なのか、少しまとめてみます。
段階的アプローチの成功を支える要因
要因1:現実的な期待値設定
一発で完璧な移住を目指すのではなく、段階的に理解を深めることで理想と現実のギャップを埋めることが可能です。
要因2:地域との信頼関係構築
複数回の参加により、地域の人々との関係が「お客様」から「仲間候補」に変化します。
関係性の変化プロセス:
1回目:「体験者」として温かく迎えられる
2回目:「真剣な検討者」として具体的な話を聞ける
3回目以降:「将来の住民」として本音で語り合える
要因3:技術習得の着実な積み重ね
技術習得の段階的プロセス:
基礎技術:安全な道具の使い方、基本作業
応用技術:効率的な作業方法、品質向上
経営技術:収益化、販路開拓、経営管理
何度も現地を訪れ顔を合わせること、話をすることで、地域の方の対応も変わってきます。
次では一次産業を希望する方の移住パターンの例をご紹介。
お試し移住から本格移住への移行パターン例
パターン1:地域おこし協力隊経由
メリット:
・3年間の収入保障(月額166,000円〜)
・住居・活動費の支援
・地域との関係構築期間の確保
Tさん(40歳女性・埼玉県):地域おこし協力隊の方とお話できたことが、今後の進路を決める上でとても参考になりました。
パターン2:農業法人就業経由
メリット:
・月給制での安定収入
・技術習得と収入確保の両立
・独立準備期間の確保
パターン3:副業・兼業からの段階移行
メリット:
・リスクを抑えた移行
・都市部の仕事との併用可能
・収入減少の最小化
おむすビーズがインターンシップ事業を始めた頃はパターン2の農業法人への就業が多かったようですが、近年はパターン1【地域おこし協力隊】が多くなりました。パターン1・パターン2から数年後に起業・副業兼業などで独立、という流れができている気がします。
まとめ
2024年のデータが示す「お試し移住」への志向変化は、決して一時的なブームではありません。これは、より現実的で持続可能な田舎暮らしを求める人々の賢明な選択です。
成功のカギは「継続的な関わり」
当サイトの参加者データが明確に示すように、複数回参加者の満足度と成功率は格段に高いのが現実です。一回の体験で判断するのではなく、季節や状況を変えて複数回体験することで、より確実な判断ができるようになります。
「お試し移住」は決して「お手軽移住」ではありません。真剣に田舎暮らしを検討するための、最も現実的で効果的なアプローチなのです。
あなたも、まずは気軽な「お試し」から始めて、段階的に理想の田舎暮らしを実現してみませんか?
畜産インターンシップより
田舎暮らし体験・一次産業インターンシップなら
ゼロから始める田舎暮らしサイトを運営している株式会社FPI地方創生事業部(通称:おむすビーズ)では年度ごとに短期の田舎暮らし体験・一次産業インターンシップを開催・運営しています
















