おいしすぎる!もずくの話



島のお父さん的存在のSさんがとってきてくれるもずくがやたらうまい。
スーパーで四角や丸のプラスチック容器に閉じ込められて売られているもずくとはまったく別物で、ここ隠岐のもずくはとても、言うなれば「活き活き」している。
魚介類や野菜の鮮度は気にする人が多いけど、海藻類も新鮮なものは味が違う。活きている(いや、正確には死んでいるんだけど)魚や海藻にありつくと、漁場の近くに住んでいるってホントしあわせなことだとしみじみする。

もずく生産量で断トツ一位を誇るのは沖縄県だ(シェア99%)。
そのほとんどが海底の養殖場で養殖されたもので、ポンプ等で吸い上げて一気に収穫をすることができる。
効率はもちろんのこと、年間を通して収穫できるので生産性も高い。
それとは対照的に、天然物を手で摘むもずくは時期も限られるし、収穫に時間がかかるため効率は悪い。
だけど、旬の新鮮なもずくを食べるとそこまで苦労して穫る理由は明らかだ。おいしさが全然違うんだから。
ちなみに、お父さんはこのおいしいもずくを島外の人にも食べてもらおうと、真空パック装置と日々格闘を続けているので、もしかしたら近々、獲れたてに近いおいしいもずくを島外の人にお届けできる日が来るのかもしれない。



S家直伝の味付けは、砂糖、酢を適量加えて混ぜるだけ。
しかしこの「混ぜる」がとにかく重要なポイントで、生半可に混ぜていてはおいしいもずくにありつけない。
親の仇のように菜箸でひたすらぐいぐいかき混ぜる。



手首が腱鞘炎になる寸前まで頑張って混ぜれば、ねばねばどろどろの、この世のものとは思えないほどおいしいもずく酢が完成する。
ノーマル(?)な甘酢レシピの他にもアレンジレシピがたくさんあって、中でもお吸い物系の汁に入れるのが最高においしいということを最近知った。
具は何でもよくて、出汁の中に、少し塩分が残っているくらいのもずくを適当な長さにはさみで切って入れていくと、もずくから噴出した出汁が相まってうまみが(おおよそ)5倍増になる。
グルタミン酸度を計測する装置があれば味の素もびっくりのものすごい数値が出るに違いない。うん、多分だけど。

隠岐のもずくを食べる為だけに1泊2日で来ても必ず大満足して帰って頂けると自負している。
大げさだと思われるかもしれないけど、この味を知らずして死ぬのはあまりに惜しい。
もずくの時期には知人友人を全員島に招集して、「もずくフェス」を開催したいと密かに企んでいるくらい、みんなに食べてもらいたい気持ちでいっぱいなのだけれど、隠岐の島は遠すぎるという意見が多くて歯がゆい思いをしているところだ。

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